無理なことは無理、ではあるのだが

 

毎日毎日、色々な人の経営相談を受けていると、その方がやろうとしていることが、色々な点で「無理」があることがよくある。その「無理」を取り除き、スムーズな方向へ持っていくのがコンサルタントの仕事であるが、「無理」というのが色々な形を取って出てくるので、まずは「無理」を見つける技術が必要だ。
よくやるのは、その場でクライアントの話を数字で試算することで、これは比較的誰に対しても有効なやり方であり、数字上無理があれば、そこを了解してもらった上で、その人の意向に沿う方向で現実的な解を探していく。
難しいのは、人によってはできるが、その人には「無理」というケースだ。人には得手不得手があり、不得手の方向に進もうとしている場合だ。したがって、理屈ではなく、その人そのものを偏見なく理解し、その人に合った、長所を伸ばせる方向性を提示できる技術が必要だ。しかし、その方向性がその人の希望と違う場合もある。このような場合、方向転換に向かわせるには、そのコンサルタントが、クライアントの信頼を勝ち得ることができ、「この人がいうのだから、しょうがないなあ」という関係になっているかどうかにかかっている。ここらあたり、結構難しいのだが、コンサルタントとしては、自分の技術・人間力を高める努力を続け、相手に納得してもらう力を身につける他ない。そういう意味では、コンサルティングとは、難しい、しかし面白い仕事だと思うのだ。

 

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