2009-08-03 21:12:48
何歩先を歩けばいいのか?
イトーヨーカドーの鈴木会長は、「今の売れ筋はすでに終わっている。常に3歩、4歩先を歩かねばならない」という趣旨のことを言っている。
私は、「中小企業は時代よりも半歩先を歩かねばならない」と考えている。中小企業の体力を考えると、3歩も4歩も先を歩くことはリスクが大きい。例えばロボット。産業用以外の、日常の生活シーンで使われるロボットは、確かにいつの日か大きな産業になる可能性を秘めているが、ここ数年で大きなビジネスになるとは思えない。中小企業が安易に手を出すと火傷しかねない。
しかし、中小企業も、時代の波をとらえて、ドンドン新たな波に乗り続けなければ、いつしか時代に取り残される。ということで、中小企業は、半歩先くらいを常に見つめて、経営の舵取りをするのが理想だと思う。
抽象論はいいとして、半歩先を見つめるとはどういうことか?正直言って、どう説明すればいいのか、わからない。これができるかどうかが、まさに経営者の資質ということだ。いや、経営者だけじゃない。コンサルタントも、”半歩先を感じ取る感性”を鍛え続けなければならないのだ。