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PDCAサイクル・仮説~経営支援はイズミ中小企業診断士事務所

 

2009-07-26 15:11:13
「仮説」について
「まずは仮説を立てましょう」とよくいう。「仮説」なんて言葉は、経営の勉強を始めてから使い始めた言葉であって、あまり日常では使わない。私は14年間、大企業で働いたが、一度として「仮説」という言葉が会話で出てきたことなどない。恐らく、役員同士でも、そんな言葉はほとんど使われなかったのではないだろうか?そんなものだ。
それでは、仮説に基づかずに仕事をしていたのか、というと、そうではない。「仮説」という言葉は使わなかったが、日常業務の中で、常に仮説に基づいて仕事はしていた。例えば、「アメリカのエネルギー法案の改正が、原子力発電所の新設計画に弾みをつけるはず。電力需要から考えて、数十の新設があるはず。そうなると・・・・」というように考えて、会社は投資をしたり、誰かと組んだり、営業に行ったりと、色々手を打つ。
要するに、「仮説」は「こうすれば、こうなるはず」という「読み」のことだ。麻雀でも野球でも同じだ。次の展開を読んで、それに基づいてやってみて、うまくいかなかったら修正する。いわゆるPDCAだ。
うまくいっている経営者は、独自の「読み」ができ、一本やりの読みではなく、「どのようなリスクがあるか」まで広く、深く読んで、落とし穴に落ちない慎重さも兼ね備えている。当然ながら、全て読みきることはできない。やってみなければわからないことは絶対に残ってしまう。情報、人生経験、哲学、雑学、なんでも使って考えに考え抜いた末に、読めないところも含めて、「それではどうするか」を決める。これが、経営者の仕事だ。
経営者には眼に力のある人が多い。おもわずチビリそうになるが、こっちは口先だけが勝負のコンサルだから、なんかしゃべらなければならない。これまた、人生経験、哲学、雑学、ウソ八百使って、色々と探りを入れてみる。先方に何かひっかかるようなことがあれば、そこから話が発展していく。考えてみると、知らない人との会話ですら、瞬間的な「読み」が求めれらる。まあ、誰でもやっていることだ。
ということで、「仮説」と言われてもビビルことはない。仮説なんて間違えたら修正すればいいのだから、ドンドン仮説を立てて、やってみることだ。ただし、読めるところはきちんと読んでおかないと、落とし穴に落っこちることがあるので、お気をつけて!

 

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