撤退は経営判断~経営戦略・事業戦略(大阪市中央区)

 

2009-08-12 20:28:28
やめ時の見極め方
もう何年もパチンコをしていない。よくやっていた頃は、箱をいくつか積んでも、いつの間にかマイナスに転じ、財布の中の最後の100円玉まで使い切ってしまう、というようなことが何度もあった。「これでやめよう」と思うと、不思議とリーチがかかり、リーチが流れても、「もう少しで出るのではないか」という期待感で結局やめられずに、あり地獄にはまる。一体、いくら損したことか・・・
事業にも「やめ時」がある。「いいときは何もしなくても注文が殺到したが、もう何年も赤字が続いている」という話がよくある。とおの昔に死んだ商品・技術しかなく、手の打ちようがないので、弁護士に相談するようアドバイスする。残念ながら、「やめ時を逃した」ということだ。
事業をどこで見限るのか。GEのように、一定の基準に満たないものはサッサとやめてしまう、というようなことは中小企業では不可能だ。
それでは何を基準にすればよいのか?
「人に迷惑をかけない」という当たり前のことができなくなれば、経営者は事業をやめる判断をするべきだろう。そもそも会社の存在意義以前の問題だからだ。
しかし、実際には、ズルズルと債権者や従業員に迷惑をかけ続け、経営者自身も苦しみ続ける、という不幸な事態がよく見受けられる。事業に終止符を打てるのは経営者だけだ。経営者というのは、つくづく因果な役割である。

 

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