最近、「パートナーと提携しようと思うが、どうすればよいか?」という相談を受けることが多い。どうやら、私がこの手の話が得意だと、ジミ~に口コミで広がっているようだ。
多くの相談者は、自分のやろうとしている事業の「儲けの仕組み」を明確に理解できていません。マーケティングの基本である「会社の存在価値」、つまり、「なぜお客様が、自社にお金を支払ってくれるのか」という本質的な部分を深く理解できていないため、パートナーと提携するにしても、お互いの長所を活かし、短所をカバーし合うための、役割分担をうまく作れないのだ。その結果、できもしない業務や、取れもしない責任を背負う羽目になり、何かトラブルが発生すると、ニッチもサッチもいかなくなる。
また、相手と組むということは、お互いにメリットが出る必要がある。しかし、どう「フェア」(公平)に利益を配分するのか、についても、「自社の儲けの仕組み」を知らないと、お互いに納得した「フェア」な利益配分にならない。さらに、お互いが自分の取り分を、理屈無く主張し始めると、信頼関係にヒビが入ってしまいかねない。
したがって、提携の際には、お互いに納得できる「フェアな役割・利益分担」をうまくデザインすることが重要です。しかし、この「フェアな落し所」を見つけるには、やはり経験豊富な専門家に相談し、様々な事情を確認しながら、交渉で探っていく、ということが必要になります。
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