事業・業務提携(パートナーシップ)契約

先日、私が以前勤めていた三菱重工と、日立が経営統合するというニュースが世間をにぎわした。もともと、三菱の大宮社長が、社長になる以前、日立ととある事業で合弁する際に、社長として行く予定であった(結局、その合弁が破談になったから、三菱重工の社長になれた、ということでもあるのだが)ということもあり、私も原子力事業に携わっていたころ、日立との接点も多く、今回のニュースについては「ふーん」という感じでした。しかし、まあ、これから両社内で、色々とメンドクサイことがはじまるのだろうなあ。大変だけど、成果を出してもらいたいものです。

それはそうと、今回は事業提携の話。
私も、海外の大手企業とのヤヤッコシイ事業提携の主担当を結構やりました。事業提携も当然ながら色々なパターンがあります。大型案件のコンソーシャム、ライセンス、合弁会社の設立などなど。どれも辛くて厳しい仕事で、難しかった。なんで難しいか、というと、お互いに儲かるwin-winのスキームがなかなかできないのです。だいたい、win-winと言っても、どこまで行けばwin(勝ち)かは、それぞれの価値観で異なってしまうし、将来どれだけ儲かるのか、やはりやってみなければわからない、ということなのだ。要は、理屈ではなく、「なんぼ儲けさせてくれんねん」と、「相手をどこまで信頼できるか」ということが、事業提携がうまく行くかどうかの肝ということです。

 

 

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