(経営戦略)戦略は戦術をカバーするが、戦術は戦略をカバーできない

日経新聞の「私の履歴書」で、伊藤忠の瀬島龍三氏のことが書かれていた。瀬島氏は、山崎豊子さんの「不毛地帯」の主人公のモデルになった、元大本営作戦参謀だった商社マンである。

瀬島氏の言葉に「戦略は戦術をカバーするが、戦術は戦略をカバーできない」というものがある。経営でも「戦略」や「戦術」という言葉が用いられるが、もともと、軍事用語であり、「戦略>戦術」の関係にある。そういう意味では、表面的には、瀬島氏は当たり前の定義を言っているにすぎない。

しかし、この言葉の真の意味は、「いくら現場レベルで戦術を駆使しても、経営者レベルの戦略が間違っていれば、結局は負けてしまう」ということだ。つまり、経営者や、会社の大方針を決める部門の責任の大きさ、ひいては、戦略策定に携わる者は勝負の結果に対し全責任を負わなければならない、という自戒の言葉なのである。

瀬島氏は、戦後11年間シベリアに抑留された。いつ終わるとも知れない、気の遠くなるような長く厳しい日々を過ごしながら、作戦参謀としての責任を骨身に刻みつけたのかもしれない。「経営参謀であるコンサルタントとして、そこまでの覚悟があるか!?」と問われたら、私はどう答えるだろうか?そう考えたとき、瀬島氏の覚悟の深さに呆然となってしまうのだ。

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