企業の成長と社員の幸福~経営戦略のイズミ経営コンサルティング

 

2009-04-19 12:03:49
企業規模と個人の幸せの関係、そして経営者に求められるモノとは?~ セムラーイズム(その2)
セムラーは、トップマネージャー40名を集めて週末をリゾートで過ごし、自社の未来像を占った。参加者に20年後のセムコ社はどうなっているかを、マネージャーそれぞれに予想させ、個々の意見を重ね合わせ、ひとつの未来図を作る。それまでの年率40%を超える成長率の経験から、20年後は従業員1万5千名の大企業のイメージが出てくると思いきや、マネージャー達が描いた未来は、現在と変わらない数百人規模であった。その代わり、製品の質、従業員の生活の質は大幅に向上していた。在宅勤務が可能で、過去の古い機構やスケジュールから解放され、自分達の子供達が将来安心して働けるような場所。
そして、セムラーは、「成長に関する議論は、ビジネス戦略のそれであるよりは、自分のエゴと貪欲から発することが多い」とし、「意識的に成長を止める決断を下した」のである。
セムラーイズムを読んで改めてわかったことは、モチベーションの高い組織作りには、信頼をベースにした人に対する本質的な理解が不可欠である、ということだ。
最近、大企業や公務員、また正社員への志向が高まっているが、それは生活に対する不安感からそうなっているだけであって、生活に対する不安がないのであれば、会社の大小や肩書き自体は、個人の幸せと直接的な関係などないのである。
それよりも、長くても100年程度の時間しか持ち得ない人間にとっては、自分の自由意志で、会社生活とプライベートを楽しむことのできるシステムを持った組織の方が幸せであり、やる気が出るのは当然でしょう。
経営者という人種は、大なり小なり、「自分が一番」と思っているものですが、「自分も一番であるが、相手も一番」と、相手の意見も公平に扱える度量の大きさが、経営者には要求されているのではないでしょうか!?

 

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