ここしばらく相談を受けていた創業希望者に対し、「この条件が外れない限り、事業として成立することは難しい」と指摘し、結局、今まで進めていた話を白紙に戻すことで納得してもらった。相談を受け始めたころから分かってはいたのだが、信頼関係のないなかでネガティブなことを言っても受け入れてもらえないので、時間をかけて色々と議論し、ようやく理解してもらった。
また、ある機関から、大型投資案件の事業計画について相談を受けた。既存路線の延長では、やりたい事業の絵がどう考えても描けないので、リスクを取ることを前提に、もっと自由に事業の絵を描かなければ、要求事項を盛り込んだ事業計画を描くことは難しい旨、説明した。
事業計画については、計画段階で理屈に合わないことは、実行に移しても絶対にうまく行くわけがない。金メダルをとった内村航平選手でも、頭の中でうまくいくイメージがない状態で、鉄棒にぶらさがった瞬間にいきなり技ができてしまう、なんてことがあるわけないのだ。
要するに、頭で考えた計画で既に無理のあるものは、やったところでやはり無理。クライアントに面と向かって言うのは嫌だけど・・・