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アスクルの乗り越えてきた壁

カンブリア宮殿でアスクルの岩田社長が出ていた。文房具メーカであるプラス社の一部門として誕生したアスクルが今日の大成功に至るまでの道のりで、多くの高い壁を乗り越えてきたことに感心した。

メーカーの一部門であったため、アスクル部門が定価よりも値下げした価格で中小事業者へ販売することに対しては小売がクレームしてきた。だいたい、メーカーが卸・小売を中抜きして直販する際、まずは卸がエゲツナイことをしてきたり、メーカーが流通に気を使って結局何もしない、ということはよくある。

つぎにアスクル部門が他社製品を扱うことについては社内営業が大反対してきた。これまた、当たり前と言えば当たり前で、なんで自社製品を売らないのか、ということだ。

番組では少ししか紹介されていなかったが、アスクルが成長できたのは、当時のプラス社社長が、アスクル部門をサポートした、ということが極めて大きい。目先の利益やトラブル回避のため、できない理由を並べて変わろうとしない社長はたくさんいる。なぜ、プラス社社長がサポートしたのか、番組では説明されていなかったが、おそらくアスクルの「より消費者の利便性を高めたい」という理念に共感し、さらに最終的にはメーカーのプラス社としても得すると考えたためだろう。

現在、アスクルはプラス社から独立し、巨大な流通企業となり、巨大な流通企業が持つ価格決定権と顧客の声の収集を武器に更なる成長を続けている。そして、当初反対した小売である町の文房具店は、アスクルの代理店として地域密着で成長している。いいビジネスモデルというものは、合理性と関係者の利害の一致、結局これに尽きるということだ。

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