NHK朝ドラ「カーネーション」で、主人公の糸子がほっしゃんに「短いスカート作れ。死ぬほど儲かる」とアドバイスするシーンがあった。ほっしゃんが渋ると、糸子は「時代が変わったんや。頭切り替えなアカン」といい、結局、ほっしゃんは大儲けする。
以前と大きく様変わりしたのは、飲食業だ。とにかく、一人でも入りやすいような店作りをしているところが増えた。一方で、昔ながらの店作りで、客がドンドン減ってしまっているところも多い。ファミリー向けから、一人でも入りやすくするには、テーブルのサイズやレイアウト、カウンターの作り方はもちろん、メニューなども変える必要がある。しかし、頭を切り替えられない経営者は、食べ放題や価格の値下げなどの消耗戦に向かうくらいしか手を思いつかず、結局ダメになっていく。
「時代の変化に対し、頭を切り替える」ことは本当に難しいものだ。