クリント・イーストウッド監督、デカプリオ主演の「ジョン・エドガー」を見に行った。数十年にわたって君臨したFBI初代長官の話だ。マザコンで同性愛者、臆病で虚栄心・権力欲が強く、人の弱みを盗聴でつかんでは大統領であろうと恫喝する一方、科学的調査に力を注ぎ、断固たる決意で国家の安全を守ろうとした人物として描かれていた。クリント・イーストウッドは、妖怪のようなこの人物の人生を、肯定も否定もなく描いており、この人生をどう評価するかは観客に任せている。考えてみると、他人に評価してもらうために人は生きている訳ではない。人生というのは、その人が日々積み重ねてきた事実に過ぎず、それ以上でもそれ以下でもないのかもしれない。個人的には解釈やテーマが見えない映画であった。ミッションインポシブルでも見た方がよかったのだろうか?
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