映画「マネーボール」を見に行った。大リーグの貧乏球団、アスレチックスのGM(ブラッド・プット)が、若いイェール大経済学部出身者のデータ分析を武器に、限られた予算で野球に勝つために、値段の安いピークを過ぎた選手やどこか欠けている選手を集め、ペナントレースを勝ち抜いていく、というお話しだ。
会社員時代にアメリカ出張が多く、時間が空くとボールパークでビールを飲みながら大リーグを見に行ったりしたので、映画に出てくるオフィス、会議、ボールパークのシーンなど、なんだか懐かしかった。そういや、アメリカでの仕事はあんな調子だったなあ~
ブラピが若いイェール大エリートに、選手にトレードを宣告することを命じるシーンで、ブラピはビビるエリートに「お前の仕事だ(Part of your job)」と言い放つ。エリートもブラピに教えられたように、ビビりながらも選手に冷徹にトレードを告げ、余計なことは一切言わない。選手もしばらく放心した後「わかった」とだけ言って、移籍先にさっさと移動する。
大金が動くビッグビジネスの世界で、泥臭い人間模様がリアルに描かれており、ラストシーンでGMが選んだ道もちょっと切なくなる、なかなかいい映画であった。