2009-10-24 13:06:52
ノムさん
前にも書いたが、今期で楽天の監督をクビになる、野村監督のファンだ。今やっている、日本シリーズ出場をかけた日本ハムとの戦いで、テレビに映るノムさんを見るたびに、一体どんな気持ちだろう、と思ってしまう。
今改めてノムさんの経歴を見て驚いた。35歳で南海の監督になったということと、1990年から今日までの19年間、常に監督をしていたということだ。
監督を始めて40年間、時代の移り変わりと共に、野球の戦術・技術だけではなく、選手そのものの気質、ビジネスとして野球に求められるものなど、環境が大きく変わってきたはずだ。そのなかで、常に第一線に立ち続けることの凄さを考えると、つくづく野球監督が天職だった、と思わざるを得ない。
今回、ノムさんは楽天をクビになるが、名誉監督の就任を要請されているという。私としては、社会人野球でも何でもいいので、やはりノムさんには現場に立ってもらいたい、と思う。
有名な野村ノートには、さまざまなノウハウが詰まっているという。しかし、ノムさんが死ぬときには、ノートに書ききれない、体に蓄積された野球に関する知の体系の多くが失われてしまう。それまでに、野球の現場で、ノムさんの知がひとりでも多くの人に引き継がれ、引き継いだ者がそれぞれ新しい野球理論を作っていく。次の世代にしっかり残せるものがある、ということは、ロマンチックな人生だ。
さて、今日も背水の陣で挑む、ノムさん率いる楽天を応援しようか。何かが起きるかもしれないし、例え何か起きなくても、ノムさん最後の監督の姿になるのかもしれないのだから。