PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント・Product Portfolio Managementの略)とはボストン・コンサルティング・グループが開発した経営戦略策定支援ツールであり、企業が複数事業を展開する際の総合効果を分析するものです。
PPMは、縦軸に市場成長率、横軸に相対的市場シェアをとった図で表され、事業を金のなる木・花形・問題児・負け犬に分類し、各事業への経営資源の配分を決定するために使用します。
新規事業をPPMに当てはめると、一般的には市場成長率の高い市場に、シェアがゼロの状態で参入することから、新規事業は問題児に該当します。市場でのシェアを高めて問題児を花形に移行させ、さらに安定した利益を生み出す金のなる木まで育てるには、積極的な投資が必要となり、その投資資金の源泉が現在の金のなる木である既存事業となります。
市場に新規参入し収益を上げるまで新規事業を育てるには時間と資金が必要ですし、新規事業である以上、収益化できるかどうかも保証されるものではありません。したがって、新規事業を開始するに当たって投資余力があるのか、十分に検討する必要があります。
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