月別アーカイブ: 4月 2012

経営書としての「マネーボール」

以前ブラピ主演の映画「マネーボール」を見て面白かったので、本を読んでみた。大リーグのアスレチックスのGMが、いわゆる野球人の常識や勘で行われていたチーム経営を、データに基づいて客観的に行うことで、低予算にもかかわらずプレーオフ進出をした、というノンフィクションだ。打点はバッターの前に何人塁に出ているかで変わってくるし、ピッチャーの勝敗も味方の得点やエラーなどで変わってくる。つまり、今までまことしやかに語られてきた選手の評価には、「運」といった要素があるということだ。また、スカウトである元選手達が、明確な基準などなく、主観で新人発掘し、何億円もも金が投じられている。それでは選手の評価基準はどうすべきか、ということなのだ。これを決めるためには、「野球の試合に勝つ」ということに、どのプレーがどれだけ貢献しているか、を分析・評価することに他ならない。その結果、その選手の正当な評価ができる、ということだ。売上アップの経営戦略・事業計画と同じ仕組みである。しかしここで難しいのは、「野球の試合で勝つ」「売上を上げる」というとき、多くの要素が絡まりあっているため、実は「こうすれば、こうなる」というのは仮説に過ぎず、それを実践して試行錯誤して確認していかなければならない、ということなのだ。とはいえ、「勘」ではなく、しっかりと分析し理屈にあったやり方を模索しながら、勝つ確率を上げる、ということは、経営も野球も同じ、ということだ。

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成功するには運ですか?

  ある方から「成功するには運ですか?」とえらくストレートな質問を受け、一瞬、どう答えようかと言葉に詰まった。 以前ご指導頂いた経営コンサルタントの師匠は「運のいい人と付き合ってください」、「働いていた会社が倒産した、というような人は運が悪いので、従業員として雇わない」というようなことをよくおっしゃっていた。 「倒産を経験した人は運が悪いのでダメ」というのは合理的な根拠もなく、また、倒産から立ち直ったという方も大勢いますので、そのまま鵜呑みにしてはいけないと思いますし、「運」で全てを説明すること自体、極めて雑で危険な考え方だと思いますし、そんなことは百も承知の上でなおかつ師匠はそのようにおっしゃっていたのですが、とはいえ、このよくわからない「運」というものは無視できない重要なこと、ということです。 「麻雀放浪記」の作者である色川武大氏(阿佐田哲也氏)の「うらおもて人生録」という本があり、そこにはこの目には見えない「運」というものをどう「認識」するか、ということが書かれている。「運を減らしたときは、「運」が戻るまではジッとしておく」とか書いてあるのですが、実はこのことを知っているのと知らないのとでは、経営の仕方が変わってくると私は思っています。つまり、うまく行っていないとき、安易に新しいことに手を出しても、結局うまく行かない、ということなのです。そういうとき、新しいことをやりたがっている経営者に、「もう少し今の状況を改善してから動きましょう」というときに、アンゾフのナントカとか、経営戦略マトリックスとかで、理屈で説明できなくもないのですが、「運」という言葉を使って説明した方が、なんとなく座りがよかったりするのです。 とはいえ、「運」で全てを説明すると、勘だけの危険な方向に行きかねないので、やはりしっかりと使い方を考えなければならないということです。 しかし、やはり、「運」は重要なものです!  

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儲ける前にやるべきことをやる

  先日、担当していたインキュベーションオフィス入居者の成果発表会がありました。その送別会で「儲ける前にやるべきことをやっていきましょう!」という話をしました。ちょうど1年前の成果発表会の際には、「がんばって儲けていきましょう!」という話をしたことを思い出し、この1年で自分の意識が少し変わったことに改めて気づきました。 当たり前ではあるのだが、お客様にお役に立つことができて初めてその報酬が手元に入ってくる、つまり、先にやることをやらなければ儲からない、ということだ。創業や新しいことにチャレンジするとき、お客様の役に立つ商品・サービスがよくわかっていないので、まず役に立つことをしっかり考えなければならないのだ。とはいえ、採算も考えなければ事業が長続きしないので、知恵を絞る必要があるのだが、考える順番を間違ってはいけない。 面白い創業社長のいるとある中堅企業の社是が「先義後利」。「先利後義」ではダメなのだ。しかし「後利」をしっかりと得られるものでないと、商売にならない、ということも重要なのであるが・・・  

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無理なことは無理、ではあるのだが

  毎日毎日、色々な人の経営相談を受けていると、その方がやろうとしていることが、色々な点で「無理」があることがよくある。その「無理」を取り除き、スムーズな方向へ持っていくのがコンサルタントの仕事であるが、「無理」というのが色々な形を取って出てくるので、まずは「無理」を見つける技術が必要だ。 よくやるのは、その場でクライアントの話を数字で試算することで、これは比較的誰に対しても有効なやり方であり、数字上無理があれば、そこを了解してもらった上で、その人の意向に沿う方向で現実的な解を探していく。 難しいのは、人によってはできるが、その人には「無理」というケースだ。人には得手不得手があり、不得手の方向に進もうとしている場合だ。したがって、理屈ではなく、その人そのものを偏見なく理解し、その人に合った、長所を伸ばせる方向性を提示できる技術が必要だ。しかし、その方向性がその人の希望と違う場合もある。このような場合、方向転換に向かわせるには、そのコンサルタントが、クライアントの信頼を勝ち得ることができ、「この人がいうのだから、しょうがないなあ」という関係になっているかどうかにかかっている。ここらあたり、結構難しいのだが、コンサルタントとしては、自分の技術・人間力を高める努力を続け、相手に納得してもらう力を身につける他ない。そういう意味では、コンサルティングとは、難しい、しかし面白い仕事だと思うのだ。  

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スターバックスのミッション・ドメイン。そしてコーヒーはやっぱり儲かる!

昨日のカンブリア宮殿で、スタバの社長が出演し、「スタバのコンセプトはお客様に”くつろげる場”を提供することだ」と言っていた。だからこそ、スタバでは、コーヒーのみならず、ワインやビールの提供も実験的に始めることができるのだ。自社の事業ドメイン・ミッション(使命)をどのように定義するかで、行動の広がりが変わってくる一例だ。それとともに、米国スタバの社員への福利厚生は極めて高いものだということであった。週20時間のパート・アルバイトも、健康保険に加入できるとのことであった。社長が子供のころが貧しかったため、父親が保険にも入れず、怪我をしても病院にも行けず、仕事も失ってしまったという辛い記憶が原点であるとのことであったが、やはりコーヒーは儲かるということだ。なぜかというと、コーヒーのほとんどは水であり、ほとんどが粗利になってしまうからだ。さらにスタバのコーヒーは「いいお値段」だということだ。つまり、しっかり儲かるビジネスモデルだからこそ、従業員にも還元でき、さらに従業員も一生懸命サービスするという好循環が生まれる。さらに新しい業態にもチャレンジできる。たかがコーヒーとはいえ、マネできないのではあるが・・・

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ダルビッシュのプロフェッショナル

ダルビッシュがメジャー初先発の記事を新聞で読んだとき、ダルビッシュの「とにかく粘ろうと思った」というコメントが心に残った。言葉も通じない海外のマウンドで、制球が定まらずに初回に4点取られ、パニックになってもおかしくない場面で、悪いなら悪いなりに落ち着いて投げ続け、結局6回まで投げて勝ち投手になったのだからたいしたものだ。調子が悪ければ調子が悪いなりに、状況が悪ければ悪いなりに、その場その場で調整しながら、ベストを尽くすプロ意識というものはスゴイものだと思う。近い将来、本当にサイヤング賞投手になるのではないだろうか。

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経営判断・意志決定について

  新しいチャレンジをしようとしている経営者や、創業しようとしている人を見ていると、何かを決める際に、「経営理念・ミッション・ビジョン・ドメイン」、そして「分析・検証」が大切だと感じる。なぜなら、答えのない未来に対して判断していくとき、核となるものがないと、経営がブレてしまうからだ。 新しいことをしようとする人は、アイデアが次々に出てきたり、色々と話が来たりするものであるが、新しいことで収益の上がるところまで持っていくには、単に「できる」だけではダメで、どこか「強い」ところがないと、やはりうまく行かない。また、時流や運といった「流れ」も必要だ。 一見、おいしそうな話に安易に乗ってしまい、取り返しのつかない状況になる経営者がよくいる。これは、経営者に「核」も「分析」も「流れ」もなく、「欲」と「希望」で判断した結果であることが多い。 また、成功するまでやり切るためには、最初にしっかりと考え抜き、「確信」まで高めなければならない。そうでないと、中途半端に投げ出して、また新しいことを始めてしまうことになるからだ。 また、経営理念・ミッション・ビジョン・ドメイン・分析・検証に照らし、いくらいい話であっても、場合によっては断る勇気が必要だ。そのためには、経営者はしっかりとした「核」を作り、揺ぎない「確信」を持たなければならないのだ。  

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当事務所のポジショニング・マップ

当事務所と弁護士・経営コンサルタントとの違いは添付の通りです。 ポジショニングマップ

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(独)中小企業基盤整備機構の企業連携支援アドバイザーになりました

4月から独立行政法人 中小企業基盤整備機構の企業連携支援アドバイザーになりましたので、ご報告します。 企業連携支援アドバイザーとは、中小企業の高度化事業(注記ご参照方)の専門家です。 (注記)高度化事業とは、住工混在の解消や街の活性化を目的とする集団化、集積整備などの実施にあたり、都道府県と一体になって診断助言や貸付けなどを行います。 アドバイザー名簿に登録されておりますので、詳しくは下記HPをご覧ください。 http://www.smrj.go.jp/keiei/kodoka/advice/000235.html

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公益財団法人 京都産業21の専門家になりました

4月から公益財団法人 京都産業21の専門家になりましたので、ご報告します(4/4現在、まだHPでアップされていませんが)。国際取引の専門家として登録されると思います。 京都の中小企業様は3分の2の助成金を受けて格安でコンサルティングを受けることができますので、ご利用頂ければ、と存じます。 詳しくは以下のHPをご参照ください。 http://www.ki21.jp/information/specialist/dispatch/index.htm      

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