月別アーカイブ: 10月 2011

経営者の引退・後継者への事業継承・引き継ぎ

  2009-10-31 00:37:31 予期せぬハッピーエンド ~ノムさんの胴上げ 前回のブログを書いた後、野村楽天を応援したが、残念ながらノムさん最後のユニフォーム姿になってしまった。試合後、楽天だけではなく、相手チームの日本ハムまで入ってのノムさん胴上げとなった。胴上げされながら、ノムさんの脳裏にはきっと近鉄の監督だった西本さんがよぎったはずだ。 ノムさんの著書「負けに不思議の負けなし」の中で、次のような一節がある。 「蔦さんの後ろ姿を見ていて私はある人を思い出した。引退するとき相手チームの選手からも胴上げされた、あの西本さんである。この人も選手を育てるのがうまかった。そして、西本さんもどこまでも攻撃の手をゆるめない、チャレンジ精神に満ちた攻めの人である。」 (泉注:「蔦さん」とは元池田高校野球部監督) 私も2度胴上げされたことがある。1度目は中学卒業のとき、クラブの部長だったこともあり、クラブのみんなが胴上げしてくれた。2度目はサラリーマン時代に、製作所から本社に異動になる際の送別会で、自分より少しばかり若い同僚たちが路上で胴上げしてくれた。この2度目の胴上げは、人には言ったことはないが、少し自慢したい記憶だ。平社員の異動で胴上げされた人はそれほどいないのではなかろうか。 別れ際というのは、去り行く者にとっては、様々なひとの思いが痛切に理解できる瞬間でもある。ノムさんに一番初めに胴上げに駆け寄った日本ハムの稲葉さんは、ヤクルトでノムさんが見出し、育てた選手だ。一方的にクビにされたノムさんは、この胴上げでどれほど救われたことだろう。このハッピーエンドの形は、読みの深いノムさんでも、きっと予想できなかったに違いない。  

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暗黙知の見える化、ノウハウのマニュアル化、経営者の心情(大阪・神戸・京都)

  2009-10-24 13:06:52 ノムさん 前にも書いたが、今期で楽天の監督をクビになる、野村監督のファンだ。今やっている、日本シリーズ出場をかけた日本ハムとの戦いで、テレビに映るノムさんを見るたびに、一体どんな気持ちだろう、と思ってしまう。 今改めてノムさんの経歴を見て驚いた。35歳で南海の監督になったということと、1990年から今日までの19年間、常に監督をしていたということだ。 監督を始めて40年間、時代の移り変わりと共に、野球の戦術・技術だけではなく、選手そのものの気質、ビジネスとして野球に求められるものなど、環境が大きく変わってきたはずだ。そのなかで、常に第一線に立ち続けることの凄さを考えると、つくづく野球監督が天職だった、と思わざるを得ない。 今回、ノムさんは楽天をクビになるが、名誉監督の就任を要請されているという。私としては、社会人野球でも何でもいいので、やはりノムさんには現場に立ってもらいたい、と思う。 有名な野村ノートには、さまざまなノウハウが詰まっているという。しかし、ノムさんが死ぬときには、ノートに書ききれない、体に蓄積された野球に関する知の体系の多くが失われてしまう。それまでに、野球の現場で、ノムさんの知がひとりでも多くの人に引き継がれ、引き継いだ者がそれぞれ新しい野球理論を作っていく。次の世代にしっかり残せるものがある、ということは、ロマンチックな人生だ。 さて、今日も背水の陣で挑む、ノムさん率いる楽天を応援しようか。何かが起きるかもしれないし、例え何か起きなくても、ノムさん最後の監督の姿になるのかもしれないのだから。  

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事業承継計画・後継者育成・創業者の教え(大阪・神戸・京都・京阪神)

  2009-10-19 00:19:45 「好き」を引き継ぐには (事業承継) 今回は、久しぶりに、経営っぽい内容です。 最近、2代目・3代目経営者からの相談など、事業承継を考えることがよくあり、心の中にひとつの疑問があった。 創業者は、商品や商売そのものが「大大大好き」だ。それこそ「愛している」と言っても過言ではない。中小企業では、社長が、商品や商売が好きで、自分の作り上げた会社を愛し、現場で自ら労をいとわずに率先して仕事を進める姿や熱意が、従業員を引っ張っていく。自分の大切な会社だから、自分で掃除をする。こんな社長のいる企業は強い。つまり、社長に「好き」がなければ、企業全体に勢いが生まれてこないのだ。 しかし、2代目経営者は、創業者ほど商品や商売そのものに愛着がある訳ではない。つまり、「好き」という思いは、2代目以降、次第に弱くなっていくのが普通であり、実際に頼りない2代目が多い。それでは、企業を継続し、従業員を守るために、2代目に「好き」をどのように引き継いでいくのか? 先日、最近テレビなどでも取り上げられている関西の中小企業の会長と話す機会があり、直接、この疑問をぶつけてみた。会長は、すこし前に息子さんに事業を引き継いだところであり、次のような話をしてくださった。 *商品や商売が好きだから、子供が事業を引き継ぐということではない。家業を守っていく義務感で事業を引き継ぐのだ。その義務感は、近江商人の家訓とまではいかないが、家庭での日頃の父親の姿や言葉から自然に生まれてくる。父親が帰ってくるのが遅いのは、酒を飲みにいっているからか、仕事なのか。子供は親のことをよく見ているものだ。 *義務感から家業に入っても、やはり商品や商売が好きになるように、まずは生産から入ってモノづくりの喜びを知り、その後営業に回して、お客様とお付き合いすることの楽しさを学ばせた。また3年間言葉の通じない海外留学をさせることで、みなさんに支えられて生きていることを感じてもらった。 実際に、息子さんは商品・商売を愛し、新しいことにチャレンジしているとのこと。 Noblesse Oblige (ノブレス・オブリージュ)。経営者には、会社だけではなく、家庭でも、「高貴な義務」が要求されるということだ。  

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突破力のあるできる経営者~従業員/社員教育・セミナー講師・ワークショップ(大阪市中央区)

  2009-09-29 00:33:22 SASUKE 2009秋 昨日夜7時~11時に「SASUKE 2009 秋」が放映され、延々と男達のドラマを見続けてしまった。前回、情熱大陸を見なくなったことを書いたが、まあ、どちらかというと、こういう汗臭いのは好きなのだ。 SASUKEは、結局、長野誠さんが、最終ステージで、腕をボタンに伸ばす時間さえあれば完全制覇、というところで、一歩及ばなかった。アクシデントで第一ステージを2回トライするはめになったのだが、これがなければ、ひょっとしたら・・・と思うと残念だが、当の長野さんは、いつものようにさわやかな笑顔であった。たいしたものだ。 SASUKEが出場者をとりこにするのは、工夫を凝らした困難な障害が、出場者の探究心を刺激するからだろう。前回は、あそこで失敗したから、次回はどうしよう・・・とか。試行錯誤しながら、自分の答えを作ることができるひと。長野さんは、きっといい漁師だと思う。仕事のできるタイプは、大体、こういう人だ。  

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無理しない自然体経営(大阪市中央区)

  2009-09-20 22:40:48 「情熱大陸」より「世田谷ベース」 日曜日夜11:00になると、毎週かかさずTBSの「情熱大陸」を見ていた。それこそ、番組開始のころから見ていたのではなかろうか?そうであれば10年くらいは見続けていたことになる。 ところが、つい最近、BSの裏番組である所さんの「世田谷ベース」を見るようになった。所ジョージさんの遊び場所である世田谷ベースで、所さんの趣味である車、おもちゃ、畑づくりなどなどをテーマにしたものだ。 「情熱大陸」に比べると、相当ダラダラ・ユルユルである。しかし、まじめなのである。所さんがいくらふざけても、趣味に対しては真剣そのものだ。とはいえ、やはり遊びであり、肩の力が抜けているのだ。そして、この力の抜け具合を、そのまま何の演出も加えずに番組にしているのが「世田谷ベース」なのである。恐らく、情熱大陸で所さんを取り上げたら、もっと肩に力の入った編集になるはずだ。なんてったって「情熱」なのだから。 情熱大陸のように、わざと暑苦しく見せる編集は、今でも嫌いではないが、しかし、今後なくなっていくような気がしてならない。日本では、「情熱」という心の在り様に、次第に価値を見出せなくなりつつあるような気がするからだ。 ということで、所さんの真似をして、何か作ってみようかと思っている。数年前になぜかハンズで購入した折り紙建築の本と、デザインナイフが、一度も使われることなく本棚に眠っているので、それから始めてみようか。情熱などなくても、少しは楽しませてくれるだろう。  

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組織活性化・社内環境整備・従業員教育・モチベーションアップ(大阪市中央区)

  2009-09-13 21:29:47 キース・ヘリングを眺めながら 2日前、注文していたキース・ヘリングのポスターが届いた。 キース・ヘリングは、NYの地下鉄の落書きが人気となって世に出たポップアーティストで、購入したものは、24枚の絵を一枚のポスターにしたものだ。 頭のてっぺんから念力を出している天使、背中にイルカを乗せたヒト、ヒトに掲げられているハイハイする赤ちゃん、テープを切るハサミになったヒトなどなど、赤・オレンジ・黄・水色・緑などの原色でユニークに描かれており、また動き、音、光、パワーなどが、黒い線でマンガチックにイキイキと表現されている。 早速、リビングの片隅にある私の仕事机のところの壁に掛けた。本当は、ソファーのところに、一回り大きいポスターを掛けたかったのだが、「こんなポップなものは、リビングに合わない」と家族全員から猛反対され、やむなく今の位置となった。つまらんやつらだ。 しかし、まだあきらめてはいない。とりあえず、家の片隅から、徐々にやっていこうと思っている。家族も気付かないうちに、すこしずつ面白いものを部屋の中に増やしていくつもりだ。 というわけで、今日はこれでおしまい。キースを眺めていると、固いことを書く気がなくなりました。  

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経営判断~製造業・メーカの海外取引・提携・展開・進出(大阪・神戸・京都・京阪神・関西・近畿)

  2009-09-06 10:26:24 怪しいアドバイス いま、スズムシをもらって飼っている。晩夏に涼やかな音色を聞かせてくれるのだが、仕事をしていると結構気が散ってくる。そんなとき、書棚から山際淳司氏の「ダブルボギークラブへようこそ」(角川文庫)を久しぶりに取り出した。 山際氏はスポーツのノンフィクションライターで、さわやかな文章を書く、好きな作家のひとりだ。亡くなってからもう10年くらい経つのだろうか。亡くなったとき、ちょうどNHKで日曜日夜のスポーツ番組のメインキャスターとして出ており、毎週楽しみに見ていた。まだ50代だったと思うが、急に亡くなり、すごく残念だったことを覚えている。 「ダブルボギークラブへようこそ」は、ダブルボギーゴルファーの著者のゴルフエッセーだ。その中に「怪しいアドバイス」というタイトルのエッセーがあり、往年の名ゴルファーのサム・スニードのエピソードが出ている。 サム・スニードが、アマチュアゴルファーからバックスピンのかけ方を聞かれたとき、こんな会話が交わされたという。 サム「それはいいが、あんたは普通、どれくらいボールを飛ばすのかね」 男「そうですね、4番アイアンでおおよそ130ヤードといったところでしょうか」 サム「4番アイアンで130ヤードだって?たったそれしか飛ばないのに、なぜあんたはバックスピンでボールを手前に戻そうなんてことを考えるんだい」 ということで、悩まなくてもいいことで、悩むのはやめよう、という話。  

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新商品開発~製造業・メーカーの経営コンサルティング(大阪・神戸・京都・西宮・京阪神)

  2009-08-31 23:29:20 カブトムシの効用 前回、カブトムシについてブログを書いたが、カブトムシ(beetle)とビートルズ(Beatles)をかけていたということが、わからなかった、と友人に言われたので、一応、ここに書いておきます。 さて、今回もカブトムシの話です。先日、カブトムシの成虫(オス1匹とメス2匹)全部が立て続けに死んでしまった。急に涼しくなったためか、寿命だったのか、残念ながらわからない。しかし、命は受け継がれ、卵が孵化して、幼虫が20匹近くおり、大事に育てる予定である。 それはそうと、つい先日、あるアイデア商品を発明した女性が経営相談に訪れ、私が面談したのだが、突然、「カブトムシ飼ってますか?」と質問を受けた。「ええ、飼ってますよ」と私が答えると、その女性は自らのアイデア商品について熱心に説明を始めた。話を聞いているとなかなか面白い。「面白いですね」というと、その女性は「今まで出会った人は、あまりこの商品のニーズを理解してくれなかった」と言って、すごく喜んでくれたのだ。 なんでもやっておくものだ、ホント。 「カブトムシ飼ってますか?」との質問に対し、「飼っている」と答える人が出会う確率は一体どれくらいあるのだろうか?カブトムシの話で、ひとりの起業家のモチベーションをグッと高めることだって、世の中には存在するのだ。 「一体、どんなアイデア商品なのか?」だって?それは出てのお楽しみ。世に出たら、また報告します。  

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ビジョン~経営理念のイズミ経営コンサルティング(大阪・神戸・京都・西宮・京阪神)

  2009-08-19 23:00:51 カブトムシについて (一応、テーマは経営です) この夏、和歌山のキャンプ場に川遊びに行った際、泊まったバンガローの光に誘われて飛んできたカブトムシのメスを2匹ゲットした。キャンプ場からの帰宅途中でカブトムシの飼育ケース、マット(注:腐葉土のこと。この業界ではマットという)、昆虫ゼリー(天然樹液入り)、朽木を、さらに翌日には卵を産ませるためにオス1匹(980円)を購入した。このオス、わざわざ一番デカイやつ(つまり一番高いやつ)を買ったにもかかわらず、わずか2日後にあっけなくあの世に行ってしまい、仕方なく、なぜか近くの八百屋でカブトムシを売っていたので、そこで600円でオスを購入した。いずれにせよ、えらく高くついてしまった。トホホホホ・・・ そして先日、腐葉土をひっくり返し、卵が20個ほどと、孵化したばかりの幼虫1匹を採集し、卵はタッパーに、幼虫は別のケースに移した。昨日、今日とタッパーを確認してみると、さらに2匹が孵化して、モゾモゾしていた。幼虫がこれからどうなるか。楽しみだ。 さて。前振りが長くなったが、ここからが本題。 ジョン・レノンの「イマジン」。 Imagine there’s no countries it isn’t hard to do nothing to kill or die for no religion too imagine life in peace 経営チックにいうと、この歌は、ジョンが求め続けた「ビジョン」そのものだ。そして、「ビジョン」は「イマジン」、つまり「想像」から始まるのだ。 ジョンは、「想像するのは難しくない(it isn’t hard to do)」と歌う。それはジョンがビジョンを提示してくれるからだ。しかし、自分で理想の姿を想像する、つまりビジョンを明確にすることはhardだ。ジョンが「youmay say I’m a dreamer(君は私が夢を見ているというかもしれない)」と歌っているが、現実に縛られた大のオトナが大きなビジョンを語ることは、相当難しい。しかも、結構恥ずかしい。だが、やはり経営者たる者、自分のビジョンを堂々と掲げるべきである。「夢を見てる」と言いたいやつには言わせておけばいいのである!そういうやつには「Noneofyour … 続きを読む

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撤退は経営判断~経営戦略・事業戦略(大阪市中央区)

  2009-08-12 20:28:28 やめ時の見極め方 もう何年もパチンコをしていない。よくやっていた頃は、箱をいくつか積んでも、いつの間にかマイナスに転じ、財布の中の最後の100円玉まで使い切ってしまう、というようなことが何度もあった。「これでやめよう」と思うと、不思議とリーチがかかり、リーチが流れても、「もう少しで出るのではないか」という期待感で結局やめられずに、あり地獄にはまる。一体、いくら損したことか・・・ 事業にも「やめ時」がある。「いいときは何もしなくても注文が殺到したが、もう何年も赤字が続いている」という話がよくある。とおの昔に死んだ商品・技術しかなく、手の打ちようがないので、弁護士に相談するようアドバイスする。残念ながら、「やめ時を逃した」ということだ。 事業をどこで見限るのか。GEのように、一定の基準に満たないものはサッサとやめてしまう、というようなことは中小企業では不可能だ。 それでは何を基準にすればよいのか? 「人に迷惑をかけない」という当たり前のことができなくなれば、経営者は事業をやめる判断をするべきだろう。そもそも会社の存在意義以前の問題だからだ。 しかし、実際には、ズルズルと債権者や従業員に迷惑をかけ続け、経営者自身も苦しみ続ける、という不幸な事態がよく見受けられる。事業に終止符を打てるのは経営者だけだ。経営者というのは、つくづく因果な役割である。  

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